書店に置いてあることが少なく
中身をよく見て買うことが、しにくい状況にあります。
さらに、絶版になった本などはプレミアがついて
高額になってしまっていることも。
内容や特徴を、写真と一緒にご紹介してみようと思います。
刊行が古い本からスタートです。
1回目の今回は
『フレンチ額装(アンカードルモン)入門 パリで話題の手作り額』
1999年に発行されたA4サイズのムック本です。
カラー82ページ、後半16ページがモノクロ。
著者は東京・代々木八幡にある額装&額作り教室
「atelier yo(アトリエYO)」を主宰する小笠原よしえさんです。
出版元のパッチワーク通信社が2015年になくなったため
現在は絶版。
そのため定価1260円のところ
Amazonで中古品が6548円から発売。
コレクター商品に至っては
なんと1万5301円で売られています!(2018年5月12日現在)
私は2016年に、まだ定価で売られていたものを購入しました。
今思うとラッキーだったのかも(笑)
この本の特徴は、なんといってもフランス額装を作る手順が
写真と一緒に詳しく紹介されているところです。
「Part1 基本のテクニックをマスターしよう」では
色の選び方や紙の切り方、化粧紙の貼り方などの基本の作業が
順を追って説明されています。
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Part1の中の「直角の出し方・紙の切り方」と「窓の開け方」 |
Part2では基本テクニックを応用した
さまざまなデザインのフランス額装の作り方を解説。
下はその中の1つで
「ビゾー・ドロア」というテクニックを使った額装の
コツと手順が紹介されています。
「ビゾー・ドロア」というテクニックを使った額装の
コツと手順が紹介されています。
まず参考となる作品の写真が大きく掲載され
その作り方が写真入りで展開してあるので、わかりやすいです。
Part3は「由緒ただしき「ラビ」にトライ」として
フランス額装のテクニックの中でも歴史の古い
「ラビ」の基本が紹介されています。
「ラビ」の基本が紹介されています。
この他、ダンボールなどさまざまな素材を使った額装応用編や
額縁自体を装飾するアレンジテクなども掲載。
最後に、必要な道具や用語の解説もあります。
これからフランス額装を始めようと思っている方や
周辺に教室がなくて、独学でトライしてみようという方に
オススメの本と言えそうです。
小笠原よしえさんはこの他にも
パリでの暮らしや額装との出会いなどをつづった
「フレンチ額装に魅せられて (好きな仕事で生きる)」
パリでの暮らしや額装との出会いなどをつづった
「フレンチ額装に魅せられて (好きな仕事で生きる)」
(1999年 ブロンズ新社刊)
など、いくつか本を出されています。