2018年6月29日金曜日

フランス額装の本レビュー[3]『フランス額装飾入門』著/坂本宣子

フランス額装専門の本を、刊行が古いものから1冊ずつ取り上げ
内容や特徴を、写真と一緒に紹介するレビュー企画。

3冊目は、2001年に日貿出版社から発行された
『フランス額装飾入門 作品の魅力を際立たせるオシャレな額装 』。
著者は額装工房アールデコを主宰する
額装家の坂本宣子さんです。

フランス額装飾入門

















サイズはA4変形と言われるタイプで
タテはA4、ヨコがA4より少し大きくなっています。
オールカラー102ページ。

定価は2900円(税別)ですが、現在は品切れ&重版未定。
Amazonで中古品を手に入れることができますが
プレミアがついて、最も安いもので7150円。
一番高い中古品はなんと1万7400円という価格がついてます!
(6月29日現在)

でも実は、この本は図書館でも見ることができます。
私も図書館で借りて楽しく読ませていただきました。

本誌の個性は、まずこのタイトルですね。
坂本さんがパリで額装教室を開いていたとき
生徒さんから「フランス額装では真意が伝わらないので“額装飾”にしては」
という意見があり
以来、「フランス額装飾」という言葉で表現されているのだとか。

他にもフランスの画材店や蚤の市など
フランスのスタイルについてのエピソードが巻頭で語られて
フランス額装飾への興味を高めています。

額装のレッスンは、まず「額装づくりを楽しむ」として
3つの基本的なテクニックとその作り方が紹介されています。

フランス額装飾入門













右ページの右下に、6色の四角が並んでいるのがわかるでしょうか。
紹介されている額装飾に使う色が
全テクニックでこのように紹介されています。
色彩の考え方の参考になって、とてもいいアイデアですね。

下のように色使いの決め方からフィレの入れ方、
裏板にリングをつける方法、パッケをして裏仕上げをまで
実に詳しくていねいに1つ1つのステップを解説しているのが印象的です。

フランス額装飾入門












「基本テクニック編」からは
テクニックのポイントに絞って解説されています。

フランス額装飾入門












「基本テクニック編」で4つのテクニック、
次の「テクニック・ア・ラ・カルト」で11のテクニックが紹介され
「オリジナル額装を楽しみます」として
ワインのラベルコレクションやオブジェなどを額装した
素敵なオリジナル作品も紹介。

フランス額装飾入門













さらには「アーティストのオリジナル作品を額装飾します」として
リトグラフや油絵、書画など、さまざまなアート作品の額装例も!

フランス額装飾入門












巻末にはレッスンで使うポストカード2枚も付いていて
実にバリエーション豊かな内容。
額装の写真が大きく、美しく撮られています。

額装飾に使う道具類や用語解説、画材店の情報もあって
読みごたえ、見ごたえありの一冊です。


*****
フランス額装の本レビュー[1]『パリで話題の手作り額』著/小笠原よしえ
フランス額装の本レビュー[2]『フランス仕立てのフレーミング』著/広岡ちはる

2018年6月22日金曜日

【Trois-Pièces】7月のフランス額装ワークショップ日程@東京・都立大学

東京・都立大学にあるモノ作り工房
「Makers' Base(メイカーズベイス)TOKYO」にて
Trois-Pièces(トロワピエス)さんが開催している
フランス額装ワークショップ7月の日程のご案内です。

【7月のワークショップ日程】
◆7月22日(日)
10:00〜12:30 
お気に入りのポストカードで作るフランス額装(初心者編)
参加費/4860円(税込 材料費全て込み)

13:30〜16:00 
技術を磨くフランス額装(応用編)
参加費/5400円(税込 紙、テープ、ガラスS1枚分込み)

◆7月25日(水)
10:00〜12:30 
お気に入りのポストカードで作るフランス額装(初心者編)

参加費/4860円(税込 材料費全て込み)

13:30〜16:00 
技術を磨くフランス額装(応用編)
参加費/5400円(税込 紙、テープ、ガラスS1枚分込み)

※詳しくはワークショップ名をクリックして
「Makers' Base TOKYO」サイトの情報をご確認ください。

►Trois-Pièces(トロワピエス)さんの教室情報はコチラ

Makers' Base TOKYO フランス額装ワークショップ

2018年6月18日月曜日

フランス額装の本レビュー[2]『フランス仕立てのフレーミング』著/広岡ちはる

フランス額装専門の本を、刊行が古いものから1冊ずつ取り上げ
内容や特徴を、写真と一緒に紹介するレビュー企画。

2冊目は、2000年に文化出版局から発行された
『自分で仕上げるかんたん額装 フランス仕立てのフレーミング』です。

著者はアンカードルモン・アンの教室情報でも紹介している
La Baguette(ラ・バゲット)の主宰者・広岡ちはるさんです。

フランス仕立てのフレーミング

















サイズはB5よりひと回り小さく、タテ約24.5センチ、ヨコ約16センチ。
カラー64ページ、後半23ページがモノクロ。
定価は1500円(税別)ですが
現在は品切れ&重版未定となっているようで
中古品も多く見つけられます。

本書はテーマ別の12のレッスンで構成されていて、それぞれに
フランスの伝統的な手法にアレンジテクニックを加えた「基本作品」と
さらにアイデアをプラスした「応用作品」が紹介されています。

特徴的なのは、飾る作品として絵や写真だけではなく
詩集や古地図、木のオーナメントや絵本といった立体物など
さまざまなタイプのものを額装して見せてくれているところ。
ラストのレッスンでは、ミニチュア家具まで登場します。

こんなものまで額装できるのか
こういうものを飾るのも素敵、と
新たな発見もできそうです。

下は「Leçon5 直角のフレンチマット」。
ページ左上に、基礎作品の写真が紹介され
テクニックと作り方の手順が、イラスト入りで詳しく解説してあります。

フランス仕立てのフレーミング












次のページに、このテクニックを使った応用作品が
写真で紹介されています。
右ページの作品は、フランスの勲章を額装したもの。
古い詩集のページの上に勲章を置くというアイデアも素敵です。

フランス仕立てのフレーミング












応用作品については、後半のモノクロページで
サイズや構造、作る際のポイントなどが解説してあります。

フランス仕立てのフレーミング












下は「Leçon6 斜角のフレンチマット」の応用作品。
写真も凝って撮ってあるので、それを見ているだけでも楽しめます。

フランス仕立てのフレーミング













ちなみに「Leçon」は「レッスン」のフランス語。
本誌ではいろいろなところに、デザイン的にフランス語が使われていて
編集者やデザイナーのこだわリも感じられます。

他にも、制作に必要な材料や道具
作品の素材別扱い方ポイントなどの解説もあり。
初心者の方も、アレンジテクを知りたいという方も
双方楽しめそうな一冊です。


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フランス額装の本レビュー[1]『パリで話題の手作り額』著/小笠原よしえ

2018年6月9日土曜日

ハイクオリティな絵画展覧会「Art Gallery Exhibition 2018」7/19~7/25@東京都新宿

ちょっと先ですが、話題の画家や絵本作家と
アンカードルモン・アンのショップページで紹介している世界堂の
絵画教室受講生選抜メンバーが集う
ハイクオリティな絵画グループ展覧会「Art Gallery Exhibition 2018」が
7月19日より、世界堂新宿本店にて開催されます。

フランス額装のドキュモンにしたいポストカードやイラストが
なかなか見つからないという方。
素敵なドキュモンと出会えるチャンスかもしれません。

主宰は絵本作家・鉛筆画家・アートディレクターなど
幅広く活躍されている梶原誠さん。

梶原さんの作品も素敵ですが、個人的には
以前、このブログでも紹介した鉛筆画家・まきむらゆうこさんが
参加するというのがとても楽しみです。
その時の記事が下記。
鉛筆画家・まきむらゆうこさんのアート展が13日から

まきむらさんのポストカードや作品が、手に入るチャンスかも!

もちろんその他にも実力のある方々が多数参加しています。
自分のお気に入りのドキュモンや作家さんを
見つけてみてはいかがでしょう?

【開催概要】
7月19日(木)〜7月25日(水)
10:30〜20:00
7月25日(最終日)は10:30〜17:00

世界堂新宿本店ビル6階(ギャラリー・フォンテーヌ)
東京都新宿区新宿3ー1ー1

Art Gallery Exhibition 2018














2018年6月6日水曜日

アトリエ・オリーブ「色摘み・・・夢のたねまき」展 6/25~7/5@千葉県松戸市

アンカードルモン・アンの教室情報で紹介している
atelier olive(アトリエ・オリーブ)さんが
アーティスト・いしやまりえさんと
北の作家や旅の雑貨を扱う”CASCADE LOOP”の実店舗&珈琲のお店
「うぽぽ」さんとのコラボ展を
6月25日(月)~7月5日(木)に開催します。

コラボ展のタイトルは
色摘み・・・夢のたねまき」。

柔らかく、素敵な色使いが魅力のいしやまさんの絵を
アトリエ・オリーブの古山智子さんが
オリジナルの額装で仕上げます。

「色がテーマの絵と、異国フランスの額装、
古くからのものたちによる
つかの間のコラボレーションを楽しみください」
とは古山さんのメッセージです。

【開催概要
6月25日(月)~7月5日(木)
8:00〜11:00 13:00〜17:00(初日は13時から)
ただし6月30日(土)、7月1日(日)は10:00〜17:00

星子スコーンカフェ
千葉県松戸市河原塚408 せんぱく工舎C号室
※開催は「うぽぽ」さんではないのでご注意ください。

JR武蔵野線 新八柱駅・新京成線 八柱駅から徒歩15分
バスの場合は神戸船舶装備前バス停すぐ
※カフェ正面にパーキング5台もあります

atelier olive(アトリエ・オリーブ)さんの教室情報はコチラ





2018年6月1日金曜日

【アトリエ ミラボー主催】第6回フランス額装作品展6/19〜6/24@兵庫県西宮市

アンカードルモン・アンの教室情報で紹介している
Atelier Mirabeau(アトリエ ミラボー)さんのフランス額装作品展が
6月19日(火)より
阪急西宮北口駅からすぐの西宮市立北口ギャラリー第2展示室にて
開催されます。

アトリエ ミラボーさんでフランス額装を学んでいる方々の
作品が一堂に集結。
今回は東京や名古屋からの出展もあるとのことなので
いつにも増して、バリエーション豊かな楽しい作品展となりそうです。

【開催概要】
6月19日(火)〜24日(日)
10:00~18:00(最終日は16:00まで)

西宮市立北口ギャラリー第2展示室
兵庫県西宮市北口町1-2 ACTA西宮東館6階
                ( 同じ階に図書館があります)
       
►Atelier Mirabeau(アトリエ ミラボー)さんの教室情報はコチラ

アトリエ ミラボー 第6回フランス額装作品展