2018年7月13日金曜日

フランス額装の本レビュー[4]『L'harmonie D'encadrement』著/青木明美

フランス額装専門の本を、刊行が古いものから1冊ずつ取り上げ
内容や特徴を、写真と一緒に紹介するレビュー企画。

4冊目は、2014年にムーンプレスから発行された
『L'harmonie D'encadrement フランス額装の世界』。
著者はアトリエ・クレール主宰の青木明美さんです。

L'harmonie D'encadrement フランス額装の世界
















サイズはタテ20センチ、ヨコ22センチ。
オールカラー60ページ、
定価2000円(税別)です。

Amazonで中古品も販売されていますが
定価より少し高額です(7月13日現在)

この本の特徴は「とことんシンプル」なこと。
最初に「フランス額装との出会い」について
後半に「フランスの色」について著者が語っている他は
1ページ1点ずつフランス額装の作品が掲載されているのみ。

作り方や制作に必要な道具などの周辺情報は一切なく
作品の説明すらないスタイルは
いっそ潔いくらいのシンプルさです。

L'harmonie D'encadrement フランス額装の世界








L'harmonie D'encadrement フランス額装の世界









それでも作品1つ1つが素敵であることと
計56作品という掲載作品の多さで、飽きずに楽しめます。

L'harmonie D'encadrement フランス額装の世界









本のプロフィールによると
2000年〜日本とパリを行き来しながら、創作活動と、
      日本のアトリエで教える
とのこと。

でも、お名前やアトリエ名を検索しても
見つけることはできませんでした。
著者が現在どうされているのか
それがついつい気になってしまう一冊でもあります。

本レビュー4冊目で、実はこれが最後のレビュー。
純粋な意味でのフランス額装の専門書は、現在この4冊だけ。
フランス額装の本ってとても少ないんですね。

新たなフランス額装専門書を早く見たいです。

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フランス額装の本レビュー[1]『パリで話題の手作り額』著/小笠原よしえ
フランス額装の本レビュー[2]『フランス仕立てのフレーミング』著/広岡ちはる
フランス額装の本レビュー[3]『フランス額装飾入門』著/坂本宣子