内容や特徴を、写真と一緒に紹介するレビュー企画。
4冊目は、2014年にムーンプレスから発行された
『L'harmonie D'encadrement フランス額装の世界』。
著者はアトリエ・クレール主宰の青木明美さんです。
サイズはタテ20センチ、ヨコ22センチ。
オールカラー60ページ、
定価2000円(税別)です。
Amazonで中古品も販売されていますが
定価より少し高額です(7月13日現在)
最初に「フランス額装との出会い」について
後半に「フランスの色」について著者が語っている他は
1ページ1点ずつフランス額装の作品が掲載されているのみ。
作り方や制作に必要な道具などの周辺情報は一切なく
作品の説明すらないスタイルは
いっそ潔いくらいのシンプルさです。

それでも作品1つ1つが素敵であることと
計56作品という掲載作品の多さで、飽きずに楽しめます。
本のプロフィールによると
2000年〜日本とパリを行き来しながら、創作活動と、
日本のアトリエで教える
とのこと。
でも、お名前やアトリエ名を検索しても
見つけることはできませんでした。
著者が現在どうされているのか
それがついつい気になってしまう一冊でもあります。
本レビュー4冊目で、実はこれが最後のレビュー。
純粋な意味でのフランス額装の専門書は、現在この4冊だけ。
フランス額装の本ってとても少ないんですね。
新たなフランス額装専門書を早く見たいです。
*****
フランス額装の本レビュー[1]『パリで話題の手作り額』著/小笠原よしえ
フランス額装の本レビュー[2]『フランス仕立てのフレーミング』著/広岡ちはる
フランス額装の本レビュー[3]『フランス額装飾入門』著/坂本宣子